
      内モンゴル・赤峰市の第四刑務所でハダ氏を撮影した最近の写真。
      写真入手は南モンゴル人権情報センター
      
       以下、アムネスティが配信した緊急行動(UA)の要請文を掲載します。
      
      <関連情報>
      
      ・【内モンゴル】モンゴル族の政治囚・ハダは刑務所内で拷問に晒される(中国人権 04.12.20) 
      
      
      http://watch.blogtribe.org/entry-5ea06da5535ede7a8234f2a1aa05bbf7.html
      
 
      (ここからアムネスティの要請文の日本語訳。翻訳:まこと)
      
      UAナンバー:UA 
      24/05           
      AI Index: ASA 17/004/2005                
      国際事務局発信日:2005年1月28日
      期限:2005年3月15日
      国名:中華人民共和国
      
      ケース:拷問の恐れ・健康状態への懸念・良心の囚人
      対象者:ハダ(男性)、政治活動家
      
      
       政治活動家であるハダ(Hada)は「分離主義」および「スパイ活動」の罪で15年の刑期を務めている中国北部の刑務所で常に拷問を受けている。アムネスティ・インターナショナルは彼を表現および結社の自由を行使したために投獄されている良心の囚人であり、彼には今後も拷問の危機があるとみなしている。伝えられているところによると、彼は健康を害しており、拷問の結果として精神的な問題で苦しんでいるという。
      
       伝えられるところによると、ハダは中国の少数民族であるモンゴル人の人権、文化、より実効性のある自治を促進することを目的ににした南モンゴル民主連合と呼ばれる組織に関与したために、1995年に拘留されたという。彼は内モンゴル自治区の赤峰(チーフォン・Chifeng)刑務所に収監されている。彼の裁判は1996年11月、非公開で実施された。伝えられるところによると、彼は他の収容者に話をすることを禁じられ、家族との接触には制限が付けられ、適切な医療ケアを拒絶されているという。
      
      【背景情報】
      
       アムネスティ・インターナショナルは警察署や刑務所、「労働再教育」キャンプを含む中国国内の広範かつ様々な国家機関で拷問や虐待が行われているという多数の報告を受け取っている。伝えられるところによると、赤峰刑務所の状態は非常に劣悪であり、拷問や虐待は日常的に行われている。電気ショック棒の使用、1度に12日までの間苦痛な場所に手錠をかけ続けたりする行為、隔離房や独居房への監禁、および他の収容者を懲戒するための「監房長」(cell 
      bosses)の使用などが報告されている。伝えられるところによると、赤峰刑務所の収容者はみな1週間に付き7日間・16時間ほど労働しており、提供される食事や医療は不十分なものであるという。伝えられるところによると、赤峰刑務所で拘束されているモンゴル人たちは彼らの母語で話しをすることを禁止されており、標準中国語のみを使用しなければならないという。
      
       中国は1988年に国連拷問等禁止条約(拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は、刑罰に関する条約)を批准した。この条約は公務員による拷問や虐待、教唆や追従を明確に禁止している。
      
       モンゴル民族であるハダは拘留される前、大学院での研究を終えた後より妻のシンナ(Xinna)ともに開いたモンゴル語の学術書書店の経営者をしていた。他の数人の政治活動家がハダの拘留の後に逮捕された。シンナもハダの拘束や他の活動家への弾圧を人々に知らせるために彼らの書店の扉に張り紙を張った後に拘束された。その後彼女は保釈され、今まで正式に処罰されたことは無い。
      
      【アクション】
      
       中国語、英語またはあなたの母語で、できるだけ早く以下の内容の最終のアピールを作り、航空便、航空書簡、(世界共通90円)電報、ファックス、あるいはEメールで、できるだけ早く送って下さい。
      
      ・ハダが単に表現および結社の自由を平和的に行使したために拘留されたことに懸念を表明し、彼を即時無条件に釈放するよう呼び掛ける。
      ・中国が拷問等禁止条約の下で定められている義務に違反しているために、ハダが拷問に晒されていることに懸念を表明する。
      ・彼の身の安全のために直ちに保証的措置を提供することを中国当局に表明し、彼が拷問されたという申し立てに対して十分かつ独立性のある調査を行い、加害者を裁きに掛けるよう促す。
      ・彼が要求していると思われる家族との定期的な接触の機会と医療行為を提供することを保証するように促す。
      
      【アピールの送付先】
      
      (1)中華人民共和国首相
      
      Prime 
      Minister of the People's Republic of China 
      WEN Jiabao Guojia Zongli
      
      The State Council 
      9 Xihuangcheng Genbeijie 
      Beijingshi 100032 
      People's Republic of China
      
      ファックス: +86 10 6596 3374 (c/o Ministry of Foreign Affairs) 
      文頭の挨拶:Your Excellency
      
      (2)内モンゴル自治区区長代理
      
      YANG Jing 
      Daili Zhuxi
      Nei Menggu Zizhiqu Renmin Zhengfu
      1 Xinhuadajie 
      Huhehaoteshi 010055
      Nei Menggu Zizhiqu 
      People's Republic of China
      
      ファックス: +86 471 696 1406 (c/o Law Department of the Nei Menggu Autonomous 
      Regional People's Government)
      文頭の挨拶: Dear Chairman
      
      (3)内モンゴル自治区司法部部長
      
      LIU Shouhe Tingzhang
      Nei Menggu Zizhiqu Sifating
      1 Xinhuadajie
      Huhehaoteshi 010055 
      Nei Menggu Zizhiqu
      People's Republic of China
      
      ファックス: +86 471 694 4203
      文頭の挨拶: Dear Director
      
      (4)赤峰刑務所所長
      
      Prison Governor
      Jianyuzhang
      Chifeng Prison 
      Chifeng Jianyu
      Qiaoxi Dajie
      Chifengshi 024000
      Nei Menggu Zizhiqu
      People’s Republic of China
      文頭の挨拶: Dear Sir
      
      (5)駐日中国大使
      
      106-0046 東京都港区元麻布3丁目4-33
      中華人民共和国大使館特命全権大使 王 毅 閣下
      (His Excellency Mr. WANG Yi )
      
      
       すぐにアピールを送ってください。2005年3月15日以降にアピールを送付する際にはアムネスティ・インターナショナル国際事務局またはあなたの国のアムネスティ支部にお問い合わせください。





















 Changing 
            Inner Mongolia: Pastoral Mongolian Society and the Chinese State (Oxford 
            Studies in Social and Cultural Anthropology)
Changing 
            Inner Mongolia: Pastoral Mongolian Society and the Chinese State (Oxford 
            Studies in Social and Cultural Anthropology)

