Southern Mongolian Human Rights Information CenterSouthern Mongolian Human Rights Information Center
HomeAbout UsCampaignsSouthern Mongolian WatchChineseJapaneseNewsLInksContact Us

< 戻る >

 

南モンゴル人亡命者が強制退去に焼身自殺を発表

   
SMHRIC
2014年5月12日
ニューヨーク            
 
 
 
 
N.アルハーは、モンゴル国から中国への強制退去になれば、焼身自殺すると表明した (写真提供:SMHRIC)  
 2014年5月6日、モンゴル国から強制退去されようとしている南(内)モンゴルの亡命者ノロウツェレン・アルハー(中国の正式な氏名は、文新Wen Xin)は、モンゴル国のツァヒア・エルベグドルジ大統領宛の公開書簡で、モンゴル当局によって中国に強制送還される場合には焼身自殺を選択すると公表した。

2014年5月9日、少なくとも南モンゴル人3人とモンゴル国民3人が、アルハーの強制送還に抗議する記者会見に出席したことを理由にモンゴル警察と公安職員によって拘束された。その中にはチョローンドルジ・ムンフバヤルやナランツォクト・ダムディンスレン、A.サルナイら著名なモンゴル人ジャーナリストや人権活動家が含まれていた。

N.アルハーは南モンゴル、シリンゴル・アイマグ(錫林郭勒盟)、スニド・バローン・ホショー(蘇尼特右旗)出身で、モンゴル国立大学の留学生として1992年モンゴル国に来た。当時、モンゴル国は民主主義国家への道を歩んでいた。1994年、アルハーはモンゴル国民E.オンダルマーと結婚、その後、モンゴル国での永住権を許可された。1995年、娘ナンディンツェツェグが誕生。2010年には妻オンダルマーを癌で亡くしている。

アルハーは「22年間モンゴル国で暮らし、1999年以降、モンゴル国から出国していません」と、モンゴル国大統領に宛てた公開書簡の中で語っている。「私はモンゴル国のいかなる法律にも違反したことがありませんし、いかなる罪も犯してしません」。「私はこれまで自分の滞在許可証を期限内に更新してきました。ところが、2014年5月5日、モンゴルの入管当局が「10日以内に任意でモンゴル国を出国せよ、さもなければ強制退去させる」という短い命令書を送ってきたのです」とアルハーは公開書簡で述べている。

2014年5月9日、南モンゴル人権情報センター(SMHRIC)は、アルハーに電話し、この事件の詳細についてインタビューした。

「当局が私を国外退去にしようとしている唯一の理由は私が南モンゴル人だからです。それ以外の理由は思い当たりません」とアルハーは国外退去の理由を詳しく聞くと、そのように答えた。

「これら一連のことは全て中国政府の命令で行われていることは明らかです。なぜなら、私が生まれた時からずっと反中国の立場だからです」とアルハーは電話インタビューに答えた。

「世界ではモンゴル国は民主主義国家だと考えられています。ところが残念ながら、ここでは民主主義は死に瀕しているのです」とアルハーはため息をついた。「いずれにせよ、モンゴル国は独立国であるようですが、現在は事実上、中国の一省のようになっています」。

国外退去がモンゴル国入管当局によって一時延期されたというのは事実かと聞いたところ、アルハーは「はい。ただ、それは何の意味もありません。モンゴル国の警察と公安は、中国当局から命令があればいつでも現れ、南モンゴル人を退去にすることできます」。

「私は、もし当局が退去命令を実行すれば、焼身自殺する覚悟です。中国の状況は地獄よりひどいからです」とアルハーは固い決意を語った。「私は南モンゴルではなくモンゴル国で、南モンゴルの自由と人権のために焼身自殺する初めての南モンゴル人に喜んでなりますよ」。

公開書簡によれば、アルハーは2013年1月17日、いかなる法的手続きなしでモンゴル警察によって逮捕され、ひどい暴行を受けた。

書簡によれば、勾留時、Z.バトバヤルという警官が国境の町ザミンウーデの警察に電話をかけて、アルハーに関する情報を中国で収集するよう指示したという。

「その後、私服の屈強な男が入ってきて、『おまえは犬と狼の混血で、モンゴルと中国の友好関係を壊している』などと私をののしりながら、ひどい暴行を加えた後、私を殺すと脅したのです」とアルハーは語った。

「この暴行を受けてから、視力の低下とひどい頭痛に悩まされています」とアルハーは付け加えた。

「一つ明言したいことは、大部分のモンゴル国民は私たち南モンゴル人に対して非常に親切で支援してくれます。一方、モンゴル国政府は中国政府の操り人形のように何の躊躇もなく南モンゴル人亡命者の人権を侵害するのです」と、アルハーの国外退去をやめさせるため尽力してくれたモンゴル国民に感謝の意を表した。

2009年以降、モンゴル当局によって迫害された南モンゴル人亡命者の主な事件は少なくとも3件起こっている。

2009年10月、南モンゴル・オルドスのモンゴル・チベット医学校のバトザンガー校長は、モンゴル国の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の保護下にあったにもかかわらず、中国に強制退去になった。バトザンガーはハダを含む南モンゴルの政治囚が多く拘留されている内モンゴル第四刑務所に収監されている。

2012年5月、南モンゴル人亡命者で歴史家のロルマージド・ツェンゲルは、モンゴル国で「モンゴル政府転覆とクーデター共謀」の罪で逮捕され勾留された。

モンゴル人による民主的で独立した国家であるモンゴル国は、独裁中国との関係を益々緊密にしているため、南モンゴル人亡命者の人権問題についていっそうひどい状況になっていると、人権活動家やジャーナリストは批判している。

「モンゴル国はモンゴル人の独立国ではありますが、南モンゴル人の人権が最も侵害されている数少ない国の一つになっています」とモンゴルの著名な人権擁護活動家でジャーナリストのチョローンドルジ・ムンフバヤルが最近東京で開催された会議場で語った。

日本・米国・欧州における南モンゴル・コミュニティと亡命者グループはモンゴル国政府を強く非難し、もしノロウツェレン・アルハーの退去命令が無効にならなければ、世界各地のモンゴル国大使館前で抗議行動をする準備を進めている。

原文)http://www.smhric.org/news_529.htm

 

< 戻る >

 
From Yeke-juu League to Ordos Municipality: settler colonialism and alter/native urbanization in Inner Mongolia

Close to Eden (Urga): France, Soviet Union, directed by Nikita Mikhilkov

Beyond Great WallsBeyond Great Walls: Environment, Identity, and Development on the Chinese Grasslands of Inner Mongolia

The Mongols at China's EdgeThe Mongols at China's Edge: History and the Politics of National Unity

China's Pastoral RegionChina's Pastoral Region: Sheep and Wool, Minority Nationalities, Rangeland Degradation and Sustainable Development

Changing Inner MongoliaChanging Inner Mongolia: Pastoral Mongolian Society and the Chinese State (Oxford Studies in Social and Cultural Anthropology)

Grasslands and Grassland Science in Northern ChinaGrasslands and Grassland Science in Northern China: A Report of the Committee on Scholarly Communication With the People's Republic of China

The Ordos Plateau of ChinaThe Ordos Plateau of China: An Endangered Environment (Unu Studies on Critical Environmental Regions)

 ©2002 SMHRIC. All rights reserved. Home | About Us | Campaigns | Southern Mongolian Watch | News | Links | Contact Us